社長ブログ

・”年頭に当たり” …一年の設計図

spirits_nichijyopark corporation では毎年年頭に、私以外にも店長以下ブランドマネジャー、本社パートナーに至るまで(組織の考え方として、お客様が一番上に来るのでブランドマネジャーや本社パートナー、社長は下に来るものと考えます。)‘年頭に当たり’というものを作ります。

本社に関して言えば、12月中に私の方から翌年の大きな方向性を打ち出し、その実現のためにそれぞれの部署で何をやればいいのか考えてもらい、数回キャッチボールをします。
そして本社全体の年間の設計図を私の方でまとめ、全パートナーに提示します。但しこれには詳細までは記されていません。全パートナーの頭に残る程度に抑えてあります。
詳細に関しては、それぞれの部署の‘年頭に当たり’を見る必要があります。

また、店長にも、年末や母の日に前もって商品構成、仕入計画、ディスプレイ、シフト組み、売上目標などを決めるように、一年に関しても事前に前倒しで出来る限り詳細に自分の店の展開がイメージできるよう、‘年頭に当たり’を作ってもらうようにしています。

私の経験から、‘年頭に当たり’を作ると、ほぼその様に一年が流れることから、これは非常に大切だし時間をかけて考える価値があると思います。

内容としては、まず前年を振り返って自分達が成し遂げた改善を一年分まとめて再確認します。大きく数字が伸びた店舗は、やはり改善点が圧倒的に多く、その内容も具体的です。

どんなに改善点が多かったとしても、やり残した事は山のようにあるものです。
その中から今年の課題が見えてきます。
課題が見えたらその課題をチーム全員に焼き付けるために年間のテーマを一言で決めます。

年間の課題を把握し、テーマを決めたら次は「どうなったら理想的なのか?」を具体的に数字も入れて細かく書き出します。
「サービスを良くしたい。」ではダメです。
「全員が顔と名前の一致するお客様を100名作る!」という様に、目標を達成出来たか出来なかったか、ハッキリ分かる様な目標を掲げるべきです。
「知識面を向上させたい。」ではダメです。
「バラを100品種、チューリップを100品種…全部で1000品種覚える!」という様に掲げるべきです。

また、ショップの理想像を考える際には、‘お客様の立場から’考えることも忘れてはいけません。

バックヤードで3000円のブーケに20分かかっていたところを10分にする努力も必要です。
しかし、お客様にしてみれば、3000円のブーケの種類が増えた時、2000円のブーケも並んだ時、アレンジメントも置かれた時、ショップが改善されたと感じていただけるはずです。

お客様に、「この店は進化し続けている。」と感じていただけるようなショップでありたいものです。

理想の姿が具体的にリストアップされたら、「どうしたら実現出来るのか?」、アクションプランを考えます。
去年実現出来ていない訳だから、何かを変えない限り実現は出来ません。
「全員が顔と名前の一致するお客様を100名作る!」ためには、まずお客様のリストが必要になるはずです。誰が覚えて誰は覚えていないのかチェック出来るような‘フォーマット’を考える必要もあります。
また、確実に100名に近づいているのかどうかショップミーティング等でチェックする‘時間’も決めておくべきです。‘担当者’も決める必要があります。

こうやってアクションプランを詰めていくと自ずとスケジュール帳に辿り着くはずです。
年末や母の日に、細かくスケジュールやスタッフの配置を決めるのと同じことです。
先手先手で準備の出来た店はスムーズに年末や母の日を乗り切っていきます。
後手後手になった店は、悲惨な状況に追い込まれます。

一年も同じはずです。
年頭に先手先手で一年の細かなスケジュールを組めたら、一年がスムーズに流れるはずです。
但しそのためには相当の時間とエネルギーを必要とします。
しかしその時間をエネルギーは最高のパフォーマンスを見せてくれるはずです。

「あとはやるだけ!」と言える‘年頭に当たり’を作り続けていきましょう!

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