社長ブログ

・‘毎日出荷’… 鮮度のために

shop2これまでたくさんの産地に行きましたが、どこに行こうともその産地で見る花ほど綺麗なものはありません。
生産者の方々は、その最高の状態の花をいつもご覧になっているわけで、お客様もその状態の花をご覧になっていると思っている方が大勢いらっしゃいます。

しかし現状は、いろいろな環境の変化をかいくぐりながら時間をかけて市場に届き、それを我々が水揚げをしてお客様にお届けしている訳で、その間の劣化というものはモノによっては凄まじいものがあります。

以前この話をしたら「自分の目で自分の花を確かめたい」と市場まで足を運ばれた生産者さんがいらっしゃいましたが、市場での自分の花を見て大そうショックを受けておられました。

最悪の事を考えると(実際ある話ですが)、木曜日の夕方に採花した花は金曜の市場出荷に間に合わないので月曜の出荷になります。品目によっては水揚げに時間がかかるので店頭に並ぶのは火曜日に…   木・金・土・日・月・火 …採花してから6日目の花がお客様に届く。

これではお客様から、「花って保たないからなぁ」という声が聞こえてきても当たり前だと思います。

 

去年、ひょっこりバラ園で見るような新鮮なバラが急に欲しくなり、千葉のバラ園まで自分で車を運転して行きました。

所要時間、片道50分。

これだけの労力をかけただけで、それはそれは見事な、生き生きとしたバラ!、生命感を感じるバラ!、みずみずしいバラ!、葉も美しく張りのあるバラ!、香りのするものは強烈に香りを発するバラ! … 正しく生産者の方々が普段目にされている最高の状態のバラを我が家で堪能することが出来ました。

何か初期投資をしてインフラを整備したわけでもありません。

ただ採花したてのものを直ぐに運んだだけです!

 

この日を境に我々は、自分達で車を用意してでも新鮮な採花したての花を手に入れようと動き出しました。

私たちの業界の慣習をお客様に押し付けるのではなく、お客様の満足度を上げるために現状を否定し自分達が変わる!

…他の業界では当たり前のことだと思います。

時々行く小さな小料理屋も近所のバールも、チェーン店でもないにも関わらず、独自に地方の漁港から、その日の朝に獲れた魚を仕入れる努力をしています。

最近は香港でも、その日の朝に築地に出た魚が食べられるようになっています。

それに比べ私たちの業界は…

 

一日も早く‘毎日出荷’が当たり前になるよう率先して取り組んでいきたいと思います。

外部のパートナーのみなさま、ご協力のほど宜しくお願いいたします!

(千葉の生産者のみなさま! アクアラインは国からの素晴らしいプレゼントだと思います。最大限活用していきましょう!)

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