・”Private & Daily” … 品揃えのキーワード
私は以前から、フラワーショップをその品揃えの観点から3つの形態に分けて考えてきました。
一つは胡蝶蘭やスタンド花などの法人需要及びホテルの結婚式や宴会などの業務需要をメインとした老舗の花屋さん。
もう一つはご近所の方々に、ご仏花などを提供してきたローカルな花屋さん。
そして最後に、我々のように個人の方をメインに、それも特別な日ではなく普段からの花を、つまり‘Private & Daily’な花を提供する花屋。
それぞれの形態によって、品揃えが違ってきます。
法人・業務需要に応えるには、常時丈の長い花や大輪系の花、胡蝶蘭などが必要になります。そして切花はある程度、開いている必要があります。
また、仏花需要に応えるには、何よりも花保ちが必要となり、結果菊などが中心になってきます。榊なども必需品になってきます。
一方、我々のように個人の方の日々の花をメインにしていると、ホテルの宴会などで使うような丈のある花は食卓に飾るには長過ぎて、あまり必要はありません。それよりも、テーブルに座った時に目線に入ってくるような短めの花が求められます。
また、‘Private’な花というのは、会社のお金ではなく個人の方が自分のお財布からお買い上げになられる訳ですから、業務需要などに比べると単価は極めて低くなります。
しかしながら‘Daily’な花なので、花の変化を日々チェックされることになり、鮮度や品質は非常に高いレベルを求められることになります。
このように、品揃えを考える時は、しっかりとターゲットを絞り込む必要があり、我々は徹底的に‘Private & Daily’をキーワードにしながらお客様にとって魅力ある品揃えを心がけ、‘Living With Flowers Every Day’という理念を追求していきたいと考えています。