・”花は見るもの” … 見せる力の大切さ
花は見るもの’… 当たり前のことですが、深く心に刻んでおく必要があると思います。
花は、果物や野菜のように食べることが出来ません。(極一部、エディブルフラワーというものもありますが。)
花は、シャツやジーンズのように着ることも出来ません。
花は、グラスのように使うことも出来ません。
花は基本的に見ることしか出来ません。
世の中に、見ることしか出来ないものを扱っている商売がどのくらい存在するでしょうか?
暫く考えただけでは、ギャラリーくらいしか思い当たりません。
そのくらい珍しい商売だと言っても過言ではないと思います。
‘見るもの’を扱う … ということは、当然のことながら我々は‘見せるプロ’でなくてはならないと思います。
食べるための果物を見事に盛り付けるパリのフォションよりも…
着るための服を常にカッコよくディスプレイする青山のブティックよりも…
使うためのグラスを照明にまで気を配って並べるコンランショップよりも…
当然のこととして、我々の方が‘見せる力’を持っているべきだと思います。
しかし現状では、なかなかそこまでの意識を持った人は少ないように感じます。
今後、もっともっと我々花屋が一輪一輪の花の美しさを引き出すと同時に、ディスプレイなどにもエネルギーと時間をかけ、着実に腕に磨きをかけて日本の街角を楽しいものにしていきたいと思います!